多様な教育を実現するための提言

2012年3月18日

多様な教育を推進するためのネットワーク

 

わたしたちは、子ども一人ひとりの人格と学ぶ権利が保障される社会の実現を願っています。

そのためには、子どもたちのもつ多様なニーズに応えられるように教育がより柔軟で多様なものになる必要があります。

競争的・画一的な教育ではなく、より全人的な教育を求める人たちがいます。さまざまな「オルタナティブ教育」が、すでに草の根的に民間で行われていますが、多くの人にとっては通学範囲にはありません。

不登校児は、関係者の努力にもかかわらず、約12万人(全児童生徒の約1%)で推移しており、公立学校の枠の中だけで解決することは不可能と考えられます。

障害児への対応はなされてはいますが、まだまだ不十分です。

外国人と帰国生徒のために、公立学校の受け入れ体制の充実はもちろん必要ですが、文化、言語の多様性を尊重した別体系の教育も必要です。

教育が多様化していることは、成熟した社会のバロメーターです。

子どもの”教育への権利”が認められている国々でなされているように、教育の選択肢をもっと多くして、すべての子どもと保護者が自分たちに合った教育を選べるようにすべきです。

そのためには、保護者と教育者たちが、地域の中に教育機関を容易に創れるようにすることが必要です。私たちは、次のような教育機関の制度化を提案します。

1 設置主体、設置基準、開設資金等の要件が緩和され、小規模でも創ることができる。

2 教育内容、教育方法の独自性が尊重される。

3 保護者が教育義務を果たしていると認められる。

4 教育費が、公的または社会的に助成される。

 

 

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