おるたネットニュース vol.18

おるたネットニュース vol.18 2016年2月1日配信

コラム:教室内の無力感と社会問題

古山明男

教室の中で生まれる無力感があります。教師は、自覚しているといないとに関わらず、生徒に対する優越感を持っている場合が多いのです。強い使命感である場合もあります。これが生徒に、自分は教えを授かる者に過ぎないのだ、という無力感を生み出します。

このような場合には、教師と生徒の間の相互理解が希薄です。相互理解は、お互いが自発的なものを見せ合い、それに反応し合うときにだけ進むのです。教室内で生徒は、受動的です。教師からマニュアル通りに「これをなすべき」という指示が出ます。このような状況に置かれると、生徒は自覚しているといないとに関わらず、恐怖感を持ちます。生徒は、プレッシャーや緊張にさらされます。

このような場でいかに生き延びるかを、生徒たちは幼いときから学びます。

このような教育が為されますと、子どもたちの生き延び方はきく二つに分かれます。一つのタイプは強く自分を主張して生きます。もう一つのタイプは、いつも従順で卑屈な態度を取ります。

私たちの社会問題は、あまりに強く自分を主張する人間と、あまりに従順な人間が多いことで起こっているのではないでしょうか。社会問題だけでなく人生問題もです。主張の強い人たちが勢力争いを起こすいっぽうで、強い者に従うだけの無関心な人間がたくさんいるのです。

それをなんとかしようと、学校では道徳教育が行われます。しかし、それはただの付け刃ではないでしょうか。生徒たちが抱く無力感と恐怖の発生源に気がついていないまま、道徳を吹き込むのです。

社会問題と人生問題の多くが教育に根を持っています。

子どもの姿は、明日の大人の姿です。子どもが権威・権力に威圧されていないことは大事なことです。子どもに緊張やプレッシャーがあると、学びは浅薄なものでしかないのです。

それに気づいている人たちは、少なくありません。

それなのに、なぜ私たちは、旧態依然たる教育を抜け出す自由がないのでしょうか。

イベント情報

第3回多様な学び実践フォーラム

  ~既存の学校教育の外にある多様な学びのあり方、支援のしくみを考える2日間~
 日時:2016年2月6日(土)~2月7日(日)
 会場:早稲田大学戸山キャンパス33号館
 内容:多様な学びの実践についての様々なプログラムが目白押しです!
    全国から多様な学びの関係者が集まるまたとない機会です。
    詳細はこちらをご覧ください。
    ホームページ:
    http://aejapan.org/2016/
    Facebookのイベントページ:
    https://www.facebook.com/events/994435787296747/
    ちらしのPDF:
     表面
     http://aejapan.org/2016/img/aeforam_a.pdf
     裏面
     http://aejapan.org/2016/img/aeforam_b.pdf
 お申込みはこちらから:
    http://aejapan.org/2016/entry/aeforum2016.html

第3回 これからの子育て・教育を考えるフォーラム ~子育ても教育もいろいろあっていい~

 日時:2016年2月28日(日)10:00-16:30
 会場:大阪府立大学I-siteなんば
 内容:多様な教育の存在や活動を、多くの方に知っていただくことを目指して開催する第3回目のフォーラムです。
    詳細はこちらをご覧ください。
    Facebookのイベントページ
    https://www.facebook.com/events/453842804810667/
    ちらしのPDF
     http://www.h6.dion.ne.jp/~yuispace/event/2015_2_28_compressed.pdf
    お申込みはこちらから
    http://www.kokuchpro.com/event/f17d0575ee1d837b1890a52b1abf9b8d/

編集後記

新規で不登校になった小中学校生が2014年度は6.5万人に増えたそうだ。20年前と比べると倍増しているとのこと。未然に防ぐ策が必要だという論調が多いですが、必要なのは教育制度の方を子どもに合わせて変えていくことです。

(きむさと)

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