おるたネットニュース vol.23 2017年10月05日配信
コラム:サラリーマン生活のためでなく
ある5年生の男の子が、お母さんと一緒にうちに遊びに来ていました。授業参観の日の振替休日とのことでした。私の塾には、遊び道具がたくさんありまして、いろいろいじっていました。
この子は、学校で、休み時間がなくなってしまってつらい、ということを訴えていました。不登校というわけでもないが、学校を嫌がる日々はかなりあります。何事もゆっくりめの子でして、授業中に出された課題が終わらない。やっているうちに休み時間がなくなってしまう。次の授業のための準備もかなりあるのだそうです。
昼休みも、体育委員をやっているもので、一輪車とか竹馬とかの用具の点検と整備、先生への報告などで時間を取られる。
実質的に自由な休み時間が少なくなり、余裕がなくなってきます。とくに、昼からしんどくなります。
他の一緒にいる子も「遊べなくてつまらない」「これだけでは疲れが取れない」と訴えているそうです。
まるで、サラリーマン生活ですね。お金をもらっているわけでもないのに。
学校の休み時間は大事な時間です。授業中にわからなかったり疲れたりしても、子どもたちは休み時間を使って回復しています。その休み時間を削るというのは学校にとって自殺行為だろうと思います。
学校で一番価値のある時間は、休み時間ではないのか。私は、本気でそう思っています。そこには、自発性と社会性があるのです。
世界を見渡せば、サドベリースクールのように、休み時間だけでできているような学校だってあります。
職業生活は多くを要求するものです。だからこそ、子ども時代には生きる力を育むべきです。子ども時代は、かけがえがありません。
2017年10月7日おるたネットフォーラム 「一人一人を大切にする教育」前川喜平講演会
10月7日おるたネットフォーラム 「一人一人を大切にする教育」 前川喜平講演会 【残席わずか!!】
おるたネットフォーラム2017「一人一人を大切にする教育 – 教育に新しい選択肢を – 」私たちは、子ども一人一人が大切にされる教育を願っています。しかし、現実の学校教育は、まず靴があってそれに子どもの足を合わせているのではないでしょうか。世界的には、シュタイナー教育、サドベリー教育、イエナプランなどさまざまな教育が開発されています。前文部科学事務次官の前川喜平氏をお迎えし、学校の中でも学校の外でも、新しい発想で、子どもに合った教育を創る可能性を探ります。
申し込みページ コクチーズ
http://kokucheese.com/event/index/482919/
<日時> 2017年10月7日(土) 14:00~17:00
<場所> 浦安市民プラザWave101大ホール
http://www.urayasu-kousha.or.jp/wave101/
<参加費> 995円
<申込> こくちーず
<保育> 受け入れ可能数が上限に達しましたので、受付を締め切りとさせて頂きます。
<内容>
13:30~14:00 受付
14:00~14:05 主催者挨拶
14:05~15:05 講演「一人一人を大切にする教育とは」
前川喜平氏(前文部科学事務次官)
15:05~15:15 休憩
15:15~15:45 対談「『教育』から『学び』へ 」
前川喜平氏 X 古山明男(おるたネット代表)
15:45~16:50 会場での討論、登壇者への質疑と応答
16:50~17:00 閉会挨拶
イベント情報
10月8日 前川さんの話を聞こう
登校拒否・不登校を考える全国ネットワーク主催の同じく前川喜平さんのお話を聞く機会です。
・日時:10月8日(日)13時~15時
・会場:日本教育会館
・参加費:1500円
・主催:特定非営利活動法人 登校拒否・不登校を考える全国ネットワーク
・チラシ:http://www.futoko-net.org/news/maekawakouen.pdf
・お申込み:https://ssl.kokucheese.com/event/entry/486405/
編集後記
昨年の12月に前川さんのお話を初めて聞いた時に、こんな方が事務次官をされていたんだ、と感銘を受けました。最近、前川さんのお話を各地で直接聞く機会が増えて来ています。ぜひタイミングの合う方はご参加下さい。
(きむさと)